本日は審査員の総評とともに受賞作品と受賞コメントを公開いたします。
受賞された皆様、おめでとうございます!
また、今回もたくさんの皆様のご参加ありがとうございました!
プリント部門
***最優秀賞***

『河口の夕映え』佐々木亮子さん
この度は身に余る賞をいただき、大変光栄です。
この作品は6年前の秋、豊富町海岸線の夕映えを超広角レンズで捉えたものです。
立ち位置やカメラの高さにより、河口の印象ががらっと変わるため、試行錯誤しました。最北の澄んだブルーモーメントと夕映えのコントラスト。宗谷ならではの、素朴でダイナミックな自然の気配が伝わると嬉しいです。
全国の素晴らしいアマチュア写真家の皆様の足元にも及びませんが、長く続けていくことで様々発見したり、納得のいく作品を撮れるようになりたいと思っております。
***優秀賞***

『青に眠る森』近藤友美子さん
撮影日は天気も悪く、光が当たらない状況だったため、「印象的な作品にできないかな」と考え、NDフィルターを付けて長秒で撮影していました。
そんな時に、一瞬雲の切れ間から光が差してきたのを感じ、シャッターを切りました。
その時の空と湖の青の色合いがとても美しく、それを再現できる様に現像しました。
とても思い入れのある作品だったので、賞をいただいた連絡を受け、とても嬉しいです!

『閉じ込められた記憶』森口芳恵さん
オンネトーのアイスバブルに憧れ、いつかこの目で見て撮りたいと思いこの旅を計画しました。変わりやすい初冬の天候に不安もありましたが当日は穏やかな青空に恵まれ、足元に広がる不思議な世界と思う存分に向き合うことができました。
澄んだ空の青さを映す青い湖。湖底からポツポツと湧き出す気泡が時間をかけて幾重にも重なって氷の中に閉じ込められた様子は、自然が生み出す造形の美しさを改めて感じさせてくれました。
審査に携わってくださった皆様、
この度は優秀賞に選んでいただきましてありがとうございました。
***入選***

『神に授かりし青』倉田亮一さん
2021年9月に洞爺湖・ニセコ・神威岬などを周遊しました。2日目に立ち寄った神威岬は天候にも恵まれて、まさに神から授けられた美しい神威ブルーが広がっていました。
日本には美しい海が至る所にありますが、北海道らしい、凜とした神威ブルーの海と空は最高でした。

『波打つ雪原』柴田克司さん
選んで頂きありがとうございました。感謝申し上げます。
この日は寒い朝で天気に恵まれた事がさいわいでした

『ふたり』橋田多惠子さん
この度は、私の作品を選んでいただき、ありがとうございます。動物好きなので、今回のテーマ「北海道ブルー」に合うものを美瑛で撮った過去写真から探し出しました!
冬の終わり、2匹のキツネが楽しそうに歩いているシーンを撮影していた際、影の部分を歩いて欲しいな〜っと願いながら撮った1枚です。2匹のキツネの足がシンクロしていて、表情が可愛く、お気に入りの1枚です。
これからもキツネに会いに美瑛に通い続けたいと思います。
Instagram部門
***最優秀賞***

『巣立ちの出方』yupi_hokkaidoさん
***優秀賞***

『宿命の戦い』Ninja754さん

『お家へ帰ろう』tukumon hideさん
***入選***

『一触即発』富永 夢乃さん

『彼らの森』倉本博久さん

『銀杏散歩』金田 勝哉さん
***審査員総評***
審査員 中西敏貴先生
プリント部門最優秀賞
夕陽が沈み、西の空が茜色から深い青へと移ろっていく時間は格別で、その空気感が美し いプリントとして見事に表現されています。太古の頃から象徴的な存在である利尻富士の 存在感も素晴らしく、河口との配分も申し分ありません。多くの作品が並ぶ中でも圧倒的 な存在感を放っていた本作は、満場一致で最優秀賞に選ばれました。
Instagram部門最優秀賞
まるでレッド・ツェッペリンの4枚目のアルバムジャケットを見ているかのような、それ ほど強いインパクトを持った作品です。錆びた建物を額縁に見立てた演出と、その奥に感 じられる確かな命。素晴らしい出会いを見事な構成力で描き切り、今回のテーマに最もふ さわしい一枚となりました。
こちらも文句なしの最優秀賞です。
総評
何年も審査を続けてきて特に感じるのは、プリントの質が年々向上しているということです。写真は撮って終わりではなく、プリントして楽しむこともできるものですが、このプ ロセスにこだわる方が増えてきたことは、本当に嬉しいことだと感じています。今回は「ブルー」というテーマもあり、微妙な青の表現が難しかったであろうことは想像に難くありません。その中で美しいプリントを仕上げてくださったことにまず感動するとともに、選ばれた皆さんに心からの賛辞を送りたいと思います。
インスタ部門に関しては、全体にフレッシュな印象を受けました。既視感のある写真の比 率が下がり、個性的な着眼点を持つ作品が多く、審査をしながらも大いに刺激を受けました。
いずれの部門にも言えることですが、コンテストは相対的な評価の場です。どこかで見た 一枚ではなく、「見たことのない一枚」が求められます。来年に向けて、ぜひそれぞれの 独自の視点をさらに磨いていただけることを期待しています。
審査員 井上浩輝先生
プリント部門最優秀賞
夕暮れに勇壮な利尻富士のシルエットが素敵です。この色味も私たちが愛する「北海道ブルー」のひとつですね。
この作品で特筆すべきは、紙にプリントすることによる写真表現の拡張だと感じています。紙の微細な凹凸とモニターでは表現しきれない極上の階調が、この風景に「触れられそうな奥行き」を与えているせいかもしれませんが、プリントから潮の匂いや、どことなく背後からエゾシカの気配までもが漂ってくるような楽しさがあります。おめでとうございます。
Instagram部門最優秀賞
錆びついた人工的な窓から顔を覗かせるチョウゲンボウの雛たち。テーマである「どうぶつたちの暮らし」を「にんげんたちの暮らし」との共存という視点で捉えた着眼点が素晴らしいです。暗い巣穴と白い壁という大きな輝度差がある中、羽毛の質感まで自然な仕上げで写し止められています。Instagramの小さな画面の中で、彼らの鼓動や体温、そして「これから」を想像してしまう素敵な一枚です。おめでとうございます。
総評
写真の多様な楽しみ方をあらためて感じる審査になりました。
プリント部門のテーマである「北海道ブルー」には、応募いただいたみなさまの数だけ異なる青の表現があり、作品を見ているだけで北海道中を撮りまわっているような楽しい気持ちになりました。
応募いただいた紙プリントを通して現地の湿気や匂いまで伝わってくるような感覚になる作品も多かったのが心に残っています。
一方、Instagram部門の動物写真では、タイムラインで好印象となりやすい「動物の大写し」だけでなく、シルエットや点描、風景を取り入れた「引きの画」で物語を語る作品が多く見られたことが印象的でした。テーマの文脈と写真表現が噛み合うことで、シーンがいっそう輝いていました。機材の進化は目覚ましい中、このような「紙」と「引きの画」による写真表現が楽しいコンテストになったことは、とても素敵なことと感じています。
みなさま、たくさんの素晴らしい作品のご応募をありがとうございました。
