中西敏貴
写真家 中西 敏貴
大雪山の麓に広がる美瑛から富良野にかけては、天候の変化の激しいところ。晴れていたかと思うと雨が降ったり、また晴れたりと、一日で色々な天気が楽しめる場所だ。
美瑛町だけをみても東京23区と同じだけの面積を有しているので、数日滞在して撮影に没頭できるエリアといえるだろう。ガイドマップに載っているような有名ポイントなんかよりもずっと素敵な場所があり、通えば通うほどにここの奥深さが見えてくることだろう。
滞在はそのちょうど中間にある美瑛あたりがオススメ。十勝岳もよく見えるので、その日の天気を判断しやすいため、撮影計画を立てやすい。今シーズンはぜひ美瑛に長期滞在し、自分だけの風景を探してほしい。
ルーク・オザワ
航空写真家 ルーク・オザワ
旭川空港は全国100近くある空港のなかでも5本の指に入るほど僕は好きだ。
その理由は空港周辺にある十勝岳連峰、大雪山系と絡むからである。1年を通じてほとんどが空港南側から進入してくるため十勝岳バックに着陸機が絡んでくる。春は山々の残雪、大地にはキガラシが咲き、夏は山が荒涼とした姿を現す。秋は初冠雪とほぼ同時に大地は黄葉が始まりその景観はまさに圧巻である。そして迎える冬は一面を白銀の世界が広がる。このように1年を通して様々な色や光を魅せてくれる旭川空港。地方空港ではあるがトラフィックはあり機材もB737、B767と東京からの便は多い。
北海道のほぼ中央に位置しているのでここを起点にレンタカーで周辺の空港に行くのも良いだろう。皆さんも是非狙ってみてはいかがだろうか。
長根広和
鉄道写真家 長根広和
「さあどこへ撮影しに行こう?」と考えた時、まず一番に思い浮かぶのが北海道。そして脳裏に広がる鉄道風景は富良野線、それも美瑛の風景だ。春夏秋冬、各々年に1回ずつは行きたいという衝動に駆られてしまう。
私は基本的にワンボックスカーで車中泊をするのが基本だ。もちろん、デスクワークをする時や、疲労回復のために宿泊することはある。美瑛でも車中泊が基本であったが、今は違う。
そう、「フォテージ」にお世話になっている。まるで身体が無意識に吸い込まれるように、だ。
フォテージはカメラマンにとってとても居心地のいい空間。早朝からの撮影が基本のカメラマンの気持ちを120%理解してくれている。オーナーが写真家であるということが大きいのだろう。自分のペースで撮影に出かけられ、車中泊とは違いしっかりと疲れを取ることができる。そして、同志たちとの夜の語らいも楽しいものだ。
私がまず北海道に撮影に出かけたくなる理由は、じつはフォテージの存在があるから……
なのかも知れない。